bR1 鉱山怪獣ウォンバー

 最初のコンセプトは、ウルトラQに登場するゴルゴスのような「うずくまる岩石」のイメージ
でした。そのイメージに基づき、地味な四つ足の岩石怪獣のデザインは順調に固まっていっ
たのですが、ふと
「そうだ!翼を付けよう。」と思い立ってしまったところから一転、迷走が始
まってしまいます。
 そもそも小山のような四つ足の怪獣に翼なんか似合うわきゃない。でも思いついちゃった
からにはどうしてもやりたい。翼の形をあーでもない、こーでもない。ちっちゃすぎるの、大き
すぎるの。普通の鳥の羽では、取って付けたよう。かといって、これでは翼に見えないだの何
だの。散々考えた挙句、終いには
「そもそも、こんな山みたいなシルエットだからダメなんだ
よ。」
とか思い始める始末。それ一応、基本コンセプトなんですが・・・
 結局、少し首を長くし、体幹もシェイプアップして
セブンリッガーみたいな体型に落ち着
きました。まあ、つまり基本コンセプトはないがしろにされたってことですね。
 
 色も悩みました。僕の考える「翼の色」と「山肌の色」がなかなか噛み合ってこない。(だか
ら当たり前だって!)試行錯誤の末、こちらも結局「翼の色」のイメージを優先しました。翼の
水色は多分
歌手の美空ひばりさんの衣装のイメージなんだと思います。なんか頭に水色の
羽飾りを付けて歌ってませんでしたっけ。あの方。