モチーフはクリオネ。顔はおそらくトリケラトプスの頭部のイメージが基になっています。口
の付いている突起と２本の触角は、トリケラトプスの３本のツノと同じ位置関係にありますし、顔
の側面から後頭部に向かって行くところの形状も、トリケラトプスの襟飾りを思わせます。また、
ツノ竜の仲間は皆、口がクチバシ状になっているので、スピニアの口がクチバシ状なのもそこ
から来ているのかもしれません。

　長い両腕のような触手は、戦闘シーンを演出するためにあったほうがいいだろうという安易な
考えで付けられたものですが、意外にもこの怪獣のイメージを決定する重要なパーツになって
います。この長い触手のせいで、シルエットはクリオネというより、やじろべえになりました。水
中でなく、宙に浮いている生物だとすれば、こちらの方が見た目にもバランスがいいでしょう。
　お腹の部分の丸いのは発光体です。腹部は皮膚をクリヤーにして、その中でぼんやり光って
いるというのが理想のイメージです。