bP3 鬼面甲虫レッドスカラ
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 この怪獣を見たあなた、この怪獣の今までの怪獣たちとは大きく異なる点に気づきましたか
? 
そうです。今までの怪獣はすべて着ぐるみ、つまり人が中に入って動かすことを想定して
描かれているのに対し、このレッドスカラは人が入るのではなく、人形劇のように糸で吊って動
かす、いわゆる操演怪獣としてデザインされているということです。操演怪獣で有名なのは、
ウルトラセブン」第1クール
で、1クール12話のうちクール星人、ビラ星人、チブル星人、宇宙
竜ナース
と4体も登場しています。すごいのは、これらがいずれも独創的でありながら美しい、素
晴らしいデザインであるということです。前にも言いましたが僕はセブンが熱狂的に好きな人間な
ので、どうしても自分でも操演怪獣を考えてみたかったわけです。
 レッドスカラのデザインについてですが、顔は見ての通りガイコツです。鼻にあたる位置に角が
生えているというだけなんですが、なかなか怪獣らしい顔に仕上がっています。顔が人間に近く
て、体が昆虫っぽいのでむしろ妖怪のイメージでしょうか。体はアリとかハチみたいな感じで描い
ているので、本来脚は6本のはずなんですが、なぜ4本しかないのかというと、「脚が6本もあっ
たら、こいつを動かすのに一体何本のピアノ線が必要なんだ?」
と考えてしまって、漠然とした不
安に襲われるからです。けっこう神経質な男なのです僕は。