bP5 植物怪獣フランカ

 この怪獣もまたギラドラスの「演技者がひざをついて歩く」体型を採用したものです。きっかけ
「ガメラ2-レギオン襲来-」レギオン草体(だったかな?)の写真です。あれが僕には何と
なく花に見えたことから、「花を展開して、一枚の屏風のように処理し、背びれのように配置した
ら、1体怪獣が出来るのではないか」
という発想が生まれました。中腰の姿勢にしたのは、この
背びれに高さがあって、座っていても大きく見えるかなと思ったのと、ギラドラスの体型の怪獣を
生み出すことにこだわりがあったからです。まあ、前出のダクトンよりは違和感がない気がしま
すね。
 この怪獣で一番悩んだのは体表です。植物怪獣の皮膚というと、僕はビオランテの皮膚しか
思い浮かばない。かといって植物を仔細に観察したこともないので、その他の引き出しもない。
苦肉の策で、出てきたのが「木目」というアイディアでした。それでまあご覧のような体表になっ
たわけです。花の部分との色のバランスで言えば非常に良好であると思います。しかし、体表だ
けをじーっと見ていると、なんだかワラ人形にコケがまとわりついているように見えてきて、生物
っぽさが失われてしまうという点がちょっと気がかりです。