bP0 強酸怪獣キャビット

 この怪獣を描こうと思ったきっかけは、ウルトラマンタロウ改造サボテンダー(元祖サボテン
ダーはエースに登場した怪獣)を写真で見たことです。このサボテンダーという怪獣自体には全
く魅力は感じないんですけど、サボテンそのものの皮膚に黄色いトゲが生えているというビジュ
アルは妙に鮮やかで印象に残りました。きっかけはサボテンダーというのは確かなのですが、改
めて見ると全然似ていないですね。全身に走る縦じまと緑のカラーリングはかろうじてサボテンの
面影を残していますが、トゲは黄色ではなく赤色で、平べったい形状と相まって、何となく薔薇
のトゲに似ています。頭を花びらに観立てれば、一輪の白い薔薇のように見えなくもありません。
頭の形状は僕が小学生の頃発売された「デジタルモンスター」のキャラクターでアグモンの最終
形態であるメタルグレイモンの頭部によく似ています。尖った鼻先とか、目の処理とかこれは絶
対影響を受けているでしょう。最後に名前についてなんですが、僕は常々自分の考える怪獣に
「〜〜ス」という名前が多いことを気にしていました。だから、この怪獣にはちょっと変わった語感
のおしゃれな名前をつけようとしたのです。そうして絵を眺めていると、トゲの赤色や細長い体型
からにんじんを連想しました。にんじんは英語でキャロット。じゃあ、キャロットをちょっと文字って
キャビットでいいか、と。そんな感じです。