ある男が、なんとなく毎日がつまらなくて幻覚剤を購入する。
　早速一発キメてみるととても気持ちがいい。まわりにあるすべての物が妙に鮮やかで、まるで
お菓子の家に迷い込んだみたいで、いい香りがするような気がする。そして、どこからかカラフル
で見たことのない変な動物が現れて男にじゃれてくる。そいつと散々遊んだあと、現れたときと
同じように唐突にそいつがどこかへ帰っていくと、男は幻覚からさめた。
　男はそれから退屈なときに度々その薬を使ったが、とくにバッドトリップに襲われることもなく、
ますますその薬にハマっていった。
　ところが、ある時いつも一緒に遊んでくれる変な動物が、男に噛み付いた。痛くて男は悲鳴を
上げたが、動物は少しもひるまず、もの凄い力で男を押さえ付けると喰ってしまった。男は死んだ。
　と同時に、街に一体の巨大な怪獣が現われ暴れ出す。そうすると、まあ怪獣番組のお約束で
対怪獣用チームが攻撃に来る。その怪獣はとくにに強くはなくて、通常兵器をしこたま喰らって
やられてしまう。やれやれとなるのだが、しばらく経ってまた同様の怪獣が街中に現れる。再
び怪獣は退治されるが、不審に思い調査をすると、その怪獣とある幻覚剤との関係が見えてく
る。その薬を一定量服用すると、幻覚の中に現れる動物が使用者の魂を喰って実体化するらし
い。何だかよく分からないがそうゆうことらしい。
　当然その薬の恐るべき効果がアナウンスされ、絶対使用しないようにとの呼びかけが行われ
た。しかし、もともと違法を承知で薬をやってる連中が相手だから、とても絶対的な対策とは言え
ない。再び怪獣が出現する可能性は大いにある。
　そこで一策を講じ、主人公（ヒーローに変身できる）が自らその薬を服用し、怪獣が観念生命体
（何だそりゃ。）の段階で叩こうということになる。でも組織が個人にこうゆうことをやらせたとなる
と人道的に問題だから、多分主人公が個人的にやるんだろうな。幻覚の中で、ヒーローが怪獣
を倒して終わり。