bX 装甲怪獣アンキゲラス

 9体目にしてはじめての四つ足の怪獣です。今までに描いた四脚怪獣は何体かいるのですが
、そのうちこのアンキゲラスは僕が一番「四つ足の怪獣らしい」と気に入っている怪獣です。気に
入っている理由はズバリ顔がでかいから。僕の印象では、代表的な四つ足の怪獣は(アンギラス
を別として)ウルトラマンのネロンガガメラのバルゴンなどみんな頭が大きくて、ちょっとアホ
面です。その点でこの怪獣は、頭の大きさといいユーモラスな顔といい僕の考える四脚怪獣のイ
メージにぴったりなのです。今言ったような伝統的な四脚怪獣のイメージを受け継ぐ一方で、赤茶
色のウロコやエメラルドグリーンの瞳、ピンク色の鼻と口などの色使いで目新しさも感じる仕上が
りになっていると思います。
 モチーフは遠い昔に見た恐竜図鑑に載っていたワニの祖先です。まず最初に顔の中央をベルト
のような鼻筋(?)が通っているというアイディアがあって、その流れでそのまま体も二色に分割した
結果、甲羅を背負っているような雰囲気になりました。そのままだと背中が殺風景だったのでトゲ
を足しています。ただ、ちょっとトゲが細かすぎてホイップクリームみたいに見えますね。間隔を一
つ置きにして、もっとトゲを大きくしたらより良くなるかもしれないと今思いました。